Yahoo!ショッピング「優良ストア」の条件や基準は?注文しても安心?偽物は届かない?
Yahoo!ショッピングで見かける「優良ストア」のアイコンはどんな評価基準で選定されているかご存知でしょうか?一見すると “良さそうな印象” を受ける優良ストアで注文しても大丈夫なのか?アイコンのゴールド色とシルバー色の違いは何なのかを解説していきます。
■Yahoo!ショッピングの「優良ストア」対象店舗一覧
https://shopping.yahoo.co.jp/notice/goldstore/
優良ストアになる評価基準とは?
Yahoo!ショッピングの出店ストアのうち一定の評価基準を満たしたストアが優良ストア(運営側では「優良店」とも呼んでいます)として認定されています。
Yahoo!ショッピングではストアごとに「ストアパフォーマンス」という “カルテ” のようなものが存在し、たとえば売上水準やレビューの評価点、顧客対応のスピードなどで評価されています。
そのストアパフォーマンスに「優良配送注文数シェア」という項目が2022年10月に追加され、Yahoo!ショッピングとPayPayモールの統合を機に、新しい優良ストアの基準がスタートしました。その新しい基準とは、
- 優良配送注文数シェア50%以上
- 総合評価12点以上
- 優良店評価項目の点数が一定水準を超えている
上記の3つを全て満たすと優良ストアに認定されます。なお「優良店評価項目の点数が一定水準を超えている」の一定水準について具体的な基準をYahoo!ショッピングでは公表していません。
優良ストアで注文すれば安心なのか?偽物は届かない?
先で紹介した基準を満たせば優良ストアとして認定される仕組みです。
たしかに、優良ストアのアイコンが付いているお店の方が、お買い物が安心できる傾向はあります。しかし、あくまで機械的に評価する仕組みですので、たとえば低評価のレビューが何件か入ったとしても分母となる高評価のレビューが多ければ打ち消してしまうことも可能です。
特にYahoo!ショッピング初心者の方にとっては、どのお店で買えば安心できるか分からないと思いますが、優良ストアアイコンの付いたお店は一つの参考としつつ、やはり肝心なことはストア評価、注文キャンセル率(ストア評価ページで確認できます)、注文予定商品のレビュー等を確認することをおすすめします。
特にブランド品など偽物について、優良ストアだから安心であるということではありませんので、安易な「優良ストア=安心」という思い込みは危険です。
私の調べたところでは、サクラの高評価レビューを入れるなどして、評価ページを良く見せようとする行為もありましたので、特にはじめて利用するお店には十分注意しましょう。中には、Amazon転売ストアの中にも優良ストアアイコンが付いている場合もあります。
このように、優良ストアで買ったのに不満の残るお買い物となるケースもあります。
優良ストアのゴールドとシルバーの色の違いは何?
優良ストアアイコンにはゴールドとシルバーの2種類の色があります。
ゴールドの優良ストアは、
上記基準を満たし、かつ有料の販売促進オプションを利用し、より積極的に販売促進活動を行っているストア
シルバーの優良ストアは、
商品登録から販売、配送、お客様対応といった、一連の販売活動において、一定の基準を満たしたストア
引用元:https://shopping.yahoo.co.jp/notice/goldstore/ 「Yahoo!ショッピングの優良ストア」
プロモーションパッケージ(広告)をやっているかどうか
公式の説明はなんだかよく分からない説明ですが、ゴールドとシルバーの違いは、”有料の販売促進オプション”の有無です。このオプションは「プロモーションパッケージ」と呼ばれ、売上の3%を課金する代わりに検索面で有利になったり、より詳細なデータ解析ができる等のメリットがあるものです。
ですので、ゴールドだからシルバーより優れたお店であるとか、シルバーはゴールドよりも顧客対応が劣る、配送が遅い、などと言ったことではありません。単に、店ごとに “広告オプション” をやっているかどうかの違いであり、お客であるユーザーはゴールドとシルバーの違いを意識する必要はありません。
余談ではありますが、個々の運営ストアとしては、競合するストアがプロモーションパッケージ(3%課金)に参加しているかどうかが、この色の違いで分かるようになったと言えます。もし今後、あるストアの優良ストアアイコンがゴールドからシルバーに変わるようなことがあれば、「あぁ、このお店は広告オプション(プロモーションパッケージ)をやめたんだな」と分かります。
「大手企業、有名ストア = 優良ストア」ではない
勘違いしやすいかもしれませんが、大手企業、有名ストアなら優良ストアということではありません。販売額がトップクラスの有名企業のストアであっても優良ストアアイコンが付いていないことは多いです。
たとえば、Joshin webやコジマ、ニトリなどYahoo!ショッピングでの売り上げ額はかなりのものだと想像しますが、優良ストアのアイコンは付いていません(2022年10月時点調べ)。単純に売り上げの大きさや評価数の多さでは認定されないのが優良ストアとも言えます。
優良ストアの探し方は?
優良ストア(ゴールド)はどのくらいある?
2024年7月時点の調べでは、およそ3055ストアが優良ストア(※ゴールドのストアのみの集計)として認定されています。優良ストアの認定は月単位であるため、プロモーションパッケージへの加入や閉店・一時休店する場合を除き、月の途中で優良ストアのアイコンが付いたり消えたりといったことはありません。
なお、シルバーの優良ストアはこの集計に含まれていませんので、シルバーの優良ストアも加算すると、合計の優良ストア数はもっと多いことになります。
優良ストアに絞り込んで商品を探す方法は?
商品検索で優良ストアのみに絞り込んで探す方法は、検索オプションで、「優良ストア」にチェックを入れることで可能となります。
ただし、ゴールドの優良ストアのみが絞り込み可能で、シルバーは絞り込みの対象外となります。(実際にシルバーの優良ストアの商品がヒットするか検証してみたところ、絞り込みの対象外となりました。)
■優良ストアで商品を絞り込む方法
<スマホ、アプリ>
検索キーワードで検索した後、「絞り込む」アイコンをタップし、絞り込みメニュー一覧から「優良ストア」をONにして完了をタップします。
<PC>
検索キーワードで検索した後、絞り込みメニュー(左側)の優良ストアにチェックを入れます。
以上、Yahoo!ショッピング「優良ストア」の評価基準は?注文しても安心なの?について解説してきました。優良ストアのすべてが安心できるストアではありませんが、特にはじめて注文するお店ではひとつの参考にすると良いかもしれませんね。
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